バルバロムの思考迷路

思ったことを書く。いいことも悪いことも。要は掃き溜め

四季の中の脇役「秋」 そんな秋が私は好きです。

2020年も残り3か月となりました。

いかがお過ごしでしょうか バルバロムです。

 

10月に入り、朝晩は少し寒さを感じるくらいにはなったでしょうか。

それでもお昼に日差しを浴びると少し汗ばみます。

ただ、8.9月の暑さに比べるとかなり過ごしやすい季節になりました。

 

季節は「秋」

皆さんは秋にどんなイメージをお持ちでしょうか。

紅葉?食欲の秋?読書の秋?それとも芸術の秋?

各々が別々の秋のイメージを持っていることでしょう。

秋は四季の中で、最も多様性があると言えます。

春は「桜」「出会い」「別れ」

夏は「暑い」「海」「花火」

冬は「寒い」「雪」「こたつ」

他の季節はある程度固まったイメージがあり、そこから大きく外れることはありません。

しかし「秋」は、〇〇の秋だけで多くの観念があり、固まったイメージがなく、人によってはかなり変わった秋観念を持っているものもいます。

ただ、裏を返せば、それだけ核となるものがないということではないだろうか。

野球で例えれば、「エーズがいない」「核となる4番がいない」というチームだろうか。

 

そんなチーム秋は数年ほど前から、核となる外国人選手を起用し始めた。

ハロウィンである。

本来ハロウィンは10月31日オンリーのものであるが、10月頭からハロウィンハロウィン言いやがるのだ。本来秋と言われる9-11月の1/3を占領しているのである。

しかも素行が悪い。毎年渋谷のスクランブル交差点ではモンスターどもが、騒ぎ、ごみをまき散らし、軽犯罪の温床となっている。

本来、ハロウィンとは、お化けの仮装をした子供たちが地域の家を訪ね歩き、お菓子をもらいというかわいいものである。

海外の文化を日本に輸入した際に変容されるのはよくあることであるが、ここまで変わるのも珍しい。よく本来と違うと言われるクリスマスでさえ、サンタはいるし、ツリーもケーキも存在している。

しかし日本のハロウィンは元のカタチがかけらもない。「仮装してるだろ!」と宣う者がいるかもしれないが、あれは、仮装ではないコスプレである。

ちゃんとお化け系に仮装しているものもいるが、ほぼコスプレ、中にはハロウィン全く関係ねえじゃないかといったものもいる。もう「おばけ」じゃなく「おばか」である。

今年は新型コロナウイルスの影響で前年までのバカ騒ぎはないとは考えられるが、どうなるであろうか。

 

 

ここまでハロウィンに文句をつけているが、こんなことを書きたかったわけではない。

 

秋は多様で素晴らしい季節なことを書きたかったのだ。

 

秋は四季のなかで、一番好きな季節である。

まず過ごしやすい。暑くもなく寒くもなく。風が涼しく心地よい。

そして大きな変化がない。年をまたぐこともなければ、春のように別れがない。

祝日も多い。飯もうまい。

 

しかし秋は短い。

9月は残暑が厳しく、11月末ごろになるとすっかり冬だ。

「秋だなあ」と感じる期間はもしかしたら50日にも満たないのではないだろうか。

そう思うと儚い。

地球温暖化が進み、夏と冬が長くなって、いずれ秋はなくなってしまうのだろうか。

紅葉を見つつ、ゆっくりと時の流れをかみしめることはなくなるのであろうか。

いずれにせよこれから秋の存在は小さくなっていく。

秋生まれの自分としては、少し寂しい。

鈴虫の音を聞きながらそんなことを考えるある日の夜であった。