こんばんは。
突然ですが、みなさんは「あしながおじさん」はご存じですか?
身寄りのない子どもに援助与えるおじさんです。
身寄りのない子どもを援助しているNGO「あしなが育英会」がよく知られていますね。
僕は思いました。
「あしながおじさん」ってどのくらい足が長いのだろう・・・と
私、気になります!
早速調べてみましょう。
そもそも「あしながおじさん」の元ネタはアメリカの児童文学作品です。
原題は「Daddy-Long-Legs」でアメリカの女性作家ジーン・ウェブスターが1912年に発表した作品となっています。
ざっくりと内容を説明しますと、孤児院で育った少女が一人の資産家の目にとまり、毎月手紙を書くことを条件に大学進学のための奨学金を受ける物語です。
その物語の中で援助してくれる人物を少女が「あしながおじさん」と呼び手紙を書いています。少女が「あしながおじさん」と呼ぶのは、孤児院の車寄せの 戸口に立っていた背の高い援助者が、迎えに来た車のヘッドライトに照らされた時、その人の影が 巨大な "Daddy-long-legs" のように見えたからです。
"Daddy-long-legs"は日本語で言うと「ザトウムシ」と「ガガンボ」です。「ザトウムシ」は「千と千尋の神隠し」に登場する釜爺(かまじい)や「新世紀エヴ ァンゲリオン」の使徒マトリエルのモデルとされるようで、クモやダニに近い仲間で8本足です。「ガガンボ」はハエ目ガガンボ科の昆虫で6本足であり、大型の蚊に似た姿をしています。どちらにせよ、手足が長いということです。
「あしながおじさん」は米国人であり、米国人から「あしながおじさん」と呼ばれています。
すなわち我々日本人が考える脚の長い人ではなく、脚の長い人が多いアメリカでも認められる脚の長い人ということになります。
そもそも脚が長いってどのくらいから指すのでしょうか。
どうやら、一般的に股下が身長の47%以上からが長いと言われているようです。
日本人の男性の平均身長は170.7cm、すなわち股下が80.2cmあれば脚が長いということです。
一方アメリカ人の男性の平均身長は176.3cm、すなわち股下が82.8cmあれば脚が長いといえます。
しかし、これは一般的な話であって、「あしながおじさん」と命名されるには、脚が長い人の中でも脚が長くある必要があります。
したがって「あしながおじさん」は、平均身長より見るからに高く、なおかつ股下も見るからに長い
「あしながおじさん」
身長 190cm 股下95cm
に勝手に設定しました。
ちなみにこの設定に近い人だとある有名人がヒットしました。
大 谷 翔 平
身長193cm 股下93cm
しかしこれでイメージしやすくなりましたね。
(ただ「あしながおじさん」はあんなにムキムキではないとは思いますが・・・)
ちなみに、私は、大谷翔平と同い年です。
泣きそ・・・
かたや才能あふれ、世界で活躍するスーパースター
かたや才能が何もない何のとりえもない影キャ
つらい
まったく神は不平等です。
神は平等ですよ~~~とか言ってる輩もいますが、そんなことはあり得ません。
本当に平等なら三浦春馬は自殺しないし、アフリカの子供は水を汲みに何キロを歩かないですし、戦争が発生することはありません。
神はこうした不平等を作り出し、きっと笑っているのです。
神にとって、我々人間は、面白い見世物なのでしょう。
ただひとつはっきり言えるのは、「あしながおじさん」は優しいということです。
「あしながおじさん」は少女の書いたエッセイを読んで、少女に文才があると感じ、以後大学卒業まで金銭的援助を行います。
大学の授業料は日本でも高いですが、アメリカのそれは日本の上を行きます。
仮に、この少女が州立大学に進んだとして、かかる費用は、
住んでいる州の大学であれば、112万円(平均年間学費)、住んでいない州外であれば、約290万円。
4年間で、約450万円(州内)と1160万円(州外)です。
州内でも新車が買え、州外であれば家が建ちます。
文才があると感じたとはいえ、この額は驚愕です。
近代の画家につくパトロン並です。
そして、せっせせっせと律儀に手紙を送る、少女も偉い。
昔の文豪は人から金を借りて、執筆もせずその金を遊びに使うという人もちらほらいます。
例えば、石川啄木。
彼は、家族と離れて生活しているときにローマ字で日記を書いていました。
これは、自分の乱れた生活っぷりを、妻の節子に知られないようにということです。
その「ローマ字日記」には、給与の前借りや、知り合いからお金を借りて女と遊ぶために吉原へと通ったこと、どうやって会社をサボるか?などが書かれています。
特に、大親友の金田一京助は、自分の持ち物を質屋に入れてまで石川啄木へお金を貸していました。
他にも約60人から借金をしていて、その総額は1372円。
現在の価値にすると1400万円くらいとされています。
その借金を全額踏み倒し、全てが女遊びとアルコールへと消えたのだそうです。
その内容を見てみましょう
1909年4月10日
「いくらかの金のある時、予は何のためろうことなく、かの、みだらな声に満ちた、狭い、きたない町に行った。予は去年の秋から今までに、およそ十三、四回も行った。
そして十人ばかりの淫売婦を買った。
ミツ、マサ、キヨ、ミネ、ツユ、ハナ、アキ…名を忘れたのもある。
予の求めたのは暖かい、柔らかい、真っ白な身体だ。身体も心もとろけるような楽しみだ。」
なんと、啄木は人から借りた金で風俗に通いまくっています。
さらにこんなことも言ってのけています
4月15日
「予は節子以外の女を恋しいと思ったことはある。
他の女と寝てみたいと思ったこともある。
現に節子と寝ていながらそう思ったこともある。
そして予は寝た――他の女と寝た。
しかしそれは節子と何の関係がある?
予は節子に不満足だったのではない。
人の欲望が単一でないだけだ。」
開き直っています。
もう潔さを感じるほどの開き直りです。
ちなみに妻の節子はローマ字が読めたらしく、ばっちりこの内容を読まれてしまったようです。
この啄木に比べて、なんとまっすぐにこの少女が文学と向き合っているか。
自分もこのようにまっすぐ生きる人間になりたいと思いました。
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はい、というわけで、8月、学生にとっては夏休みシーズン。
夏休み、もっとも重くのしかかるのは、読書感想文ですよね。
私は、「あしながおじさん」を読んだことがありません。
しかしネットの情報だけで、2400文字ほど書くことができました。
読書感想文は、本の内容ではなく、本を読んでどう感じたかが求められます。
「あしながおじさん」のあらすじだけで興味をもったことから風呂敷を広げ、まったく関係ないことを調べ、書き、無理やり本につなげ、字数を稼ぐという荒業を試してみました。
ぜひみなさん試してみてください。
夏休みの宿題は計画を建てて、きっちりやりましょうね。
あしながくないおじさんとの約束だゾ