バルバロムの思考迷路

思ったことを書く。いいことも悪いことも。要は掃き溜め

FAで移籍することはなぜ叩かれるのか

さてオフシーズンが近づいてきました。

オフシーズンの目玉と言えばFA移籍

 

みなさんはFA移籍にどのようなイメージがありますか?

 

私は、一言でいえば「別れ」です。

 

基本的に私は、FAはあまり好きではありません。しかし、プロチームですから、足りない部分を補強することは必要ですしやらなければなりません。

しかしFAで選手が流出するのを見るととっても悲しい気持ちになりますし、寂しい感情が強いです。

 

また、FA移籍した選手が叩かれたり、ブーイングさえあり悪感情を持つ人が多いように思われます。

しかし一方で、そこまで炎上しないパターンもあります。

では、一体どういったFAは許されて、どういったFAは許されないのでしょうか。

 

1 故郷凱旋型
生まれ育った故郷のチームで優勝したい!活躍したい!といったタイプ

最近だと、西武から楽天に移籍した岸や中日からホークスに来た中田賢などでしょうか。

人間だれしもふるさとはあるもの。その故郷のチームで活躍したいと考えることは違和感なく、理にかなっていると思います。

 

2 少年期の夢型
①と近いですが、これは小さいころからファンだったチームに行きたい!といったタイプ。

オリックスから阪神の糸井、西武から中日の和田がこれにあたるでしょうか。

野球少年時代に抱いた、自分の応援してるチームで活躍したい!

これも違和感なく、理にかなっていると思います。

大型契約を結びましたが、もし柳田がカープに行きたいと言ったら、かなり痛いですが仕方ないなあとなるでしょう。

③ 出場機会型

 これは、若手に出番を取られつつある、または半分控えだが1年スタメンで活躍したい!といったタイプ。最近多いタイプで、西武から巨人の炭谷、日本ハムから中日の大野、ホークスからロッテの福田秀平、阪神からDeNAの大和などが挙げられるでしょう。

 やはり野球選手たるもの試合に1秒でも長く出たいもの、でも今のチームでは出られないから他のチームに移籍する。これは致し方ないと思います。

福田秀平の移籍もホークスファンとしては悲しいですが仕方ないよね。がっばってといった気持ちでした。(それだけに今年の福田の体たらくが悲しい)

 

④優勝したい型

今のチームが弱すぎて、活躍してるのに優勝を目指せない。おまけにフロントがまともな対応をしない。TBS時代の横浜が代表例に挙げられると思います

普通、優勝したいなら自分が活躍して優勝に導けばよいのですが、野球は個人競技でなく

チームスポーツなので個人の頑張りでは限界があります。それでもチームに愛着があれば残るでしょうが、それをそがれるフロントの対応や上層部との軋轢があればチームを離れるのも仕方ないのかなという気がします。

 

⑤夢追い型

メジャー挑戦のことです。基本的には応援されるタイプですが、1.2年ちょっとよかっただけで、自チームの貢献が足りない選手、通用する確率が低いのに挑戦する選手は叩かれる傾向があると思います。

個人的には、田中将大ダルビッシュイチローや松井など数年間圧倒的な成績を残した選手なら通用すると思うので応援しますが、自分のチームには必要でもメジャーでは厳しそうな選手が海外流出すると、通用せず選手価値が下がるのに行くなよと思ってしまいます。

 

⑥人追い型

この人の下でプレーしたい、この人と一緒にプレーしたいと言って移籍するタイプ

分かりやすい例は、イチローさんとやりたいといってアメリカに行った川崎宗則でしょう。

これも行ってほしくはないけど本人の希望で仕方ないかなと思うところがあります。

 

⑦環境型

希望の場所でプレーしたいと思うタイプ

移籍は在京球団希望とかいうタイプ。家族がそこにいるというタイプなら仕方がないかなあと思う面もあるが、あまり納得はできないので叩かれる

 

⑧金銭追求型

何よりも高額年俸を移籍の最優先とするタイプ

一番たたかれるやつです。個人的にも最も嫌いな移籍タイプ。自チームの額が低すぎるというならまだしも、多額の金に目がくらみ、ファンの気持ちなど考えず、自らの欲望に負けてしまった移籍。道理から外れてますし、裏切り行為と呼ばれても仕方がないと思います。

 

 

一方球団側は、ほぼ金額でしか争えないので、金額の多い少ないで批判されることはないでしょう。しかしFA選手を獲得する動機、ここに好印象・悪印象の分かれ目があると思います。

 

好印象なのは地元球団が迎いいれる形や、足りないピースを埋めるパターンすなわち補強

よくFA獲得でたたかれる球団として巨人とホークスがありますが、

巨人なら手薄な二塁手を獲得した片岡(西武→)、中継ぎ補強の森福(SB→)、外野に核となる選手がほしかった丸(広島→)は球団は批判されなかったと思います。

(ただし、丸は金銭を優先し、地元ロッテではなく巨人を選んだことに対してかなりたたかれている)

ホークスなら3番打者がおらずCS敗退した後に内川、捕手補強に細川、2013オフは4番確保にイデホと補強を行っています。

 

 

つまり、球団が叩かれる補強は補強ではなく、強奪や不必要な強化

巨人で言うなら、4番打者を強奪しまくった第2期長嶋監督時代、小久保ローズペタジーニと狂ったように補強しまくった2000年代中盤でしょうか。

 

ホークスは2013年オフ、スタンリッジ、ウルフ、イデホ、鶴岡、中田賢の5人補強

が叩かれた記憶があります、(ウルフ、鶴岡はいらんだろ・・と思ってました)

バレンティンの獲得もいらなかったと思います

こうした強奪等は道義に反するばかりか、チームに悪影響を及ぼします。

事実、あれだけ強奪しまくった長嶋第2政権は9年やって2回しか優勝してませんし、2000年代中盤はBクラスに沈み、陽森福山口に約30億補強は失敗

ホークスもバレンティンの補強で前半戦は低迷しかけていました

 

 

2019年のFAはどうだったでしょう

美馬(楽天→ロッテ)

⑦環境型?「家族が住む関東の球団への移籍を希望していたこと、そして美馬は過去に右ひじを6度手術していることから、医療面のサポート体制を重視。千葉県に本拠地を置き、2020年より順天堂大付属医院と系列の浦安病院と提携するロッテへ移籍」とわりとしっかりした理由ではありました。また巨人ではなくしっかりとした理由でロッテを選んだのであまり叩かれた印象はないです

 

福田秀平(SB→ロッテ)

③ 出場機会型

ホークスではスーパーサブの役割だった福田。1年通したらどうなるんだろうという気持ちもファンの中にありました。ホークスファンはおおむね好意的だったと思います。

むしろ移籍先で怪我で不調となり、ロッテファンからめっちゃ叩かれてて悲しい

 

鈴木大地(ロッテ→楽天)

⑧金銭追求型?

ロッテで選手会長も務めていた鈴木。正直なんでFA?と思ってたが、そういや守備位置コロコロ変えさせられていたなあと

今回のFA選手の中で一番たたかれていたと思います

まあ理由が金ですし、チームリーダーが金で出ていくのは咎められますよね

 

 

2020年オフのFA動向

既にいくつか情報が出ていますね

 

中日大野雄大残留

ロッテ唐川FA行使か

DeNA井納FA濃厚

ロッテ澤村メジャー挑戦

ロッテ石川メジャー挑戦メジャー挑戦断念

日ハム西川、有原メジャー挑戦か

ヤクルト、小川、山田、石山の動向

 

1ファンとしては全員残留してほしいですよね

ホークスファンとしては無駄な獲得は行わず、若手をしっかりと育成してほしいですね

(6.7回の補強としてロッテ唐川は魅力的ではあります)

足りないピースを獲得することは重要ですが、あれもこれもほしいと言っていては強いチームにはなれないと思います。強すぎる欲は身を滅ぼします

 

書いた後に、山田と石山が残留決めました。山田は今年不振だったのでFAしないと思ってはいましたが、7年契約は驚きました。てっきり来年復調し、FAし巨人あたりに行くのかと・・・インタビューとか見る限りお金大好きって言ってましたし・・

ただヤクルトからかなりの金額またヤクルトが東京にあることで残留になったのかもしれませんね

 

さてホークスはFA市場動くのでしょうか。報道ではソトを取りに行っているらしいですが

30本打てるバッターがほしいと言えばほしいです。(ただどこ守らせるんだ問題が出ます。レフトDHかな?デスパがあぶれてしまう・・)まあ横浜に残るなら残ってもらった方がいいですね。

 

 

そして、バレンティンはクビにしてほしい

 

 

あとはリチャード、野村など若手が出てくれば・・・